さすけ本舗

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香取慎吾さん主演『家族ノカタチ』を見て、これからの家族のかたちを考えてみた!

こんにちは、サスケです。今日は、朝から雪で大変なことになっていますが、皆様は通勤通学大丈夫だったでしょうか?これから夕方、翌朝にかけても足元が滑りやすくなるかと思いますが、どうぞお気を付けくださいね。

 

ところで、SMAP騒動もなんとか収まりそう・・・ということで、世間の皆さんもホッと一安心といったところだとおもいますが、昨夜のドラマ『家族ノカタチ』を見て、やはり、香取さんの演技力・存在感をこのような騒動で失ってしまうのは、本当にもったいない・・・と思った次第でありました。

 

このドラマで、香取さん演じる主人公は、39歳の優雅な独身生活を満喫する会社員・・・という設定ですが、よく見ると、アスペルガーを思わせるようなこだわりの強さがうかがえます。

毎日決まったルーティーンで過ごさないとダメ!という気難しさ、

深い人間関係を好まないところ、空気の読めなさ・・・

だけど商品開発などには、一ミリの妥協も許さない・・・そんな複雑な人物を、違和感なくサラリと演じているのには、本当に驚きましたね・・・。SMAPの実力というものをありありと感じました。

 

そして、このドラマで語られている、これからの時代の家族の在り方とは・・・?

という点についても、非常に考えさせられるものが多かったですね。

 

まず、お洒落なマンションを35年ローンで購入し、自分ひとりの城をようやく手に入れた主人公のところへ、地方に住んでいた父親が、一緒に住もうと押しかけてきます。

父親は、息子を大学に行かせ、一流企業に勤められるようにするまで育てたのだから、今度は自分の面倒を見てくれるのは当然だろう?という気持ちでいます。

でも・・・息子は、仕事と自分の生活を守るだけで精いっぱい・・・。

とてもそんな余裕はない・・・と訴えます。

 

ここで確かに・・・世代の違いで、家族の在り方についての考え方が大きく違うのがうかがえます。

 

ここで出てくる父親世代は、だいたい70歳前後・・・でしょうか?

昔ながらの家族制度が残る時代を過ごし、親が年老いたら子が面倒みる・・・ということを常識として疑わなかった世代かもしれません。

しかしながら、その世代は、兄弟も平均6~7人と多く、実際に親と同居して介護の経験をした人も、兄弟のなかの6~7人の中の一人(多くは長男の嫁が苦労するだけ・・・)ということになり、同居や介護の苦労などを本当に身をもって知っている人は少ないと思います。(実際、うちの姑と母親もそうです。)

しかし・・・知らないからこそでしょうか?息子・娘たちとの同居を望む人が多いのは・・・?

 

寂しくなってしまった老後は、子供や孫たちに囲まれて過ごせば、幸せ・・・。

一人ぼっちの人はかわいそう・・・。

 

そんな思い込みが多い老人がかなりいるのではないかと思います。

 

それにひきかえ・・・子世代はというと・・・

核家族という言葉が当たり前になってしまった時代に生まれ育ち、じーちゃんばーちゃんと同居なんてしたことない・・・

(そりゃそうです、親自身、盆や正月にしか実家に帰らず、親の面倒見てきてないんですから。)

 

なぜ、自分たちの世代がこんなに大変な思いしなければならないのか?

子供の教育や仕事だけで本当に手一杯!

 

実際、介護離職などで、自分の人生を犠牲にしながら親の面倒を見ている人も多いですしね・・・。

その反面、親世代が援助してくれるなら(二世帯住宅の建設など)同居してもいい・・・と、預金額の多い親世代を当てにしている点も否めない・・・。

 

また、結婚に関しても、世代間の考えの違いが浮き彫りになってきます。

30年程前までは、結婚しなければ、社会的に一人前とみなされず、40歳以降も独り身でいた場合、人間的に欠陥があるのでは・・・?などど思われていた時代がありましたが、現在では、そういった偏見は少なくなっています。

それゆえ、結婚をしたいと思う人が現れない場合、

 

それほど焦ってしなくても、別に困ることはないし・・・

コンビニ行けば、ある程度ちゃんとした食事もできる・・・。

一人の方が、気がらく・・・

自分の生活を崩されるのがいや・・・

 

そんなことから、結婚に二の足を踏む若者も多いのでしょう。

 

このような世代間のギャップにどう取り組んでいくのか・・・?

それが、これからのドラマの見どころなのかもしれませんが、

私自身としては、まあ、親の面倒は見るかもしれないけど・・・その分、息子には負担をかけたくないな・・・老後もおひとり様が気楽!という世代です・・・。

 

皆さんはどう思いましたか?

そんなことを考えながらドラマを楽しむのもいいかもしれませんね!